すっぴん★

「本当よ。本当。変化無しよ」

素が言った。


「ほうじ茶はみんな飲んだのか」


俊介は、素がほうじ茶を大部分残していると思いたかった。


「ええ、1本全部飲んだわよ」


素の答えは、俊介の期待を裏切るもの。
彼女は、ペットボトルの中身を全部飲んだと言っている。



「信じられない。信じられない」


俊介は、信じられないという言葉を念仏のように言うばかり。

「本当に、本当よ」

素の返事は、残酷。


俊介は頭をハンマーでがつんと殴られたように、大きな大きなショック
を受けていた。





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