すっぴん★
「アレルギーはどうだった。やっぱり、出ただろう。ごめんね」
俊介は気持ちが逸っていた。
素の返事も聞かないうちに、俊介がスマホに向って頭を下げた。
「どっちだと思う」
素は答えをすぐに言わない。
じらしているのか。落ち着き払っているのか。
(早く知りたいのに、じらしやがって)
俊介は、少し苛立っていた。
「出たんだろ。だから、こんなに謝っているじゃないか」
「うふふふん。それが、出なかったのよ」
「平常のまま。何も変化は無いわ」
素の答えは。意外や意外。
何も変化は無かったと言うもの。笑い声さえ聞こえる始末。
「信じられない。嘘だろう」
俊介は、素の言う事が到底信じられなかった。