すっぴん★




「綺麗だ」





俊介の賞賛する声。




「女神のようだ」


「まるで、芸術だ」


燃えるような声が、素の耳をくすぐる。


俊介が、素の裸の身体を芸術家の鋭い目で凝視する。
頭の髪の毛から、足の指の先まで。


俊介の視線が、素の裸の身体を愛撫する。

「俊介だって」

素が俊介を見た。


俊介の裸体は、鋼鉄のような筋肉に水滴がしたたり、鳥肌が立つほど
に美しい。


二人は互いの肉体を、目を細めて見詰め合った。


俊介が、逃げるようにして先に浴室を出た。






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