すっぴん★

「うううん。こちらこそ、ごめんなさい。そう言う意味じゃ無かった
の。兄が変な趣味があって困っていたから、ついつい嫌味を言っただ
け。気にしないでね。・・・。あっ、どうぞ。どうぞ」

沙樹も素にぺこんと頭を下げると、二人を部屋の中に招き入れた。
ソファーに座ると、高橋が素を沙樹に紹介した。


「紹介するよ。こちら白井さん」
「白井です。よろしく。こんな時間にお邪魔して良かったかな」


素が礼儀正しく挨拶をした。


「妹の沙樹です。私ら夜行性ですから、ご心配なく」


沙樹も小さく会釈をした。


「こんな時間に白井を連れて来たのは、実はテストする為なのよ」

 
高橋が、素を自宅に連れて来た理由を沙樹に説明をした。


「何のテスト?」


沙樹が高橋に問いただした。






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