すっぴん★
この事実を、三人は複雑な心境で受け止めた。
「口紅はシロか」
高橋が大きな溜息をひとつ付いた。
「次は何をする?」
「口が終わった訳だから、目の周りをしない」
「それが、いいわ」
沙樹の提案に素が同調した。
アイブロー、マスカラ、アイライナー・・・をテスト。
これも、異常無し。
続いて、ファンデーション、ヘアケア関係・・・、そしてネイルに至
るまで。
「あるもんだね」
高橋が、その量の多さに驚くばかり。
溜息を付きながら、三人は黙々とテストを続けた。
やっとテスト総てが終了。