すっぴん★
その時、男性側の席の隅から、けたたましい声が上がった。
「嘘!嘘でしょう。ここにも。ああ、こっちにも。痒い!何で私に・
・・」
声の主は高橋だった。
みんなの目が、高橋の腕の赤く腫れ上がる無数のぶつぶつに、一心に
注がれた。
「あ、同じだ」
「痒そう」
「きっと、ジンマシンよ」
メンバーが、高橋の腕の異常を見て。
高橋の腕のぶつぶつは、かおるのぶつぶつと全く同じモノ。ただ、高
橋の方が、かおるのぶつぶつより、細かく数も多かった。
「何が悪かったのかしら」
「高橋と平さんが同時に中った訳だから・・・」
「この店で食べた物か」
メンバーが、顔を見合わせてあれこれと推理を。