表と裏の恋
どんどん近くなる顔
やだ…この人…
「あんな1年で悪かったな」
声の方を見ると、そこには富樫くんが…
「その人離してもらえます?僕の彼女なんで」
威圧的な目を向けられ
少し怯んだ男の子は舌打ちをして去った
やっと解放された腕
「大丈夫ですか?」
優しくあたしの腕に触る富樫くん
反射的にあたしはびくついてしまった
「あっごめん…大丈夫だよ」
笑顔を向けると
富樫くんはため息をついた
「そんな作った笑顔して…本当は怖かったんでしょ?」
なんでわかるの…?
真剣な目を向けられて困惑した