表と裏の恋


「妬いてますよね? そんなに俺が気になるんですか?」


「そっそんなことない…!」

富樫くんは片手で眼鏡を外す
誰もいない廊下は静かだった

見つめられてあたしは視線を逸らす…



「ほんと強がりですね」

そう言って、あたしにキスをした



「ちょっ…やめ!」


「やめて欲しいなら嫌がってくださいよ」

再びキスをされる
またこのパターン!?

でも今回は手が自由な為、あたしは富樫くんの胸を押した

けれど、全く動じない
それどころかもっと体を密着させてきた
どんどん深くなるキス…

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