満月の人魚
瑠璃は素直にお礼を述べる事にした。
「黒沢君、助けてくれてありがとう。…でも黒沢君にも授業があるでしょ?迷惑かけた事は謝るけれど、もっと自分を大切にして。」
授業を抜け出してまで助けられたのではやはり申し訳なくて仕方ない。
瑠璃は正論を述べている筈なのに、対して黒沢は気にもしない態度だ。
「迷惑なんて思わねぇよ。俺が好きでしている事だから気にすんな。」
「好きでって……。それに名前も!濱田さん、あなたに名前で呼んで欲しがってたみたいだったけど。」
あ〜とバツが悪そうな顔で頭を掻いたかと思うと、黒沢は瑠璃の目を真っ直ぐに見つめてくる。
「俺が名前で呼ぶのは大切な女だけ。それは濱田じゃない。」
「黒沢君、助けてくれてありがとう。…でも黒沢君にも授業があるでしょ?迷惑かけた事は謝るけれど、もっと自分を大切にして。」
授業を抜け出してまで助けられたのではやはり申し訳なくて仕方ない。
瑠璃は正論を述べている筈なのに、対して黒沢は気にもしない態度だ。
「迷惑なんて思わねぇよ。俺が好きでしている事だから気にすんな。」
「好きでって……。それに名前も!濱田さん、あなたに名前で呼んで欲しがってたみたいだったけど。」
あ〜とバツが悪そうな顔で頭を掻いたかと思うと、黒沢は瑠璃の目を真っ直ぐに見つめてくる。
「俺が名前で呼ぶのは大切な女だけ。それは濱田じゃない。」