ロリポップ
「逢沢さん、昨日の記憶、ないでしょ?」
う・・・。
こくこくと頷く私は情けない気持ちでいっぱいだ。
いい大人が何してるんだ!と自分でも思う。
でも、後半の記憶は全くない。綺麗サッパリと。
「あ・・・全部覚えてないわけじゃないよ・・・。どうしてここに居るかは全く記憶にないけど・・・」
ここに居る事を覚えていないんじゃ、残りの記憶があっても意味ないじゃないって言ってから気がついた。
間抜けすぎる・・・。
「昨日はかなり飲んでましたからね~。城嶋さんも戸田さんも帰っちゃうし、林田さんは女の子から電話来たって出て行ったきり、帰って来ないし・・・」
瑛太も友華も私を置いて帰ったのね・・・林田君は・・・いつものパターンだったって訳か。
「逢沢さんに住所聞いても教えないって言われちゃうし。お店は閉店時間になっちゃうしで・・・送って行けないから僕のマンションに連れてきたんです。あ、何もしてませんよ?」
って手をぶんぶんとふった。
「じゃあ・・・私のワンピースは?」
「それも憶えてないんですよね・・・ここに帰って来て、まだ飲むってビールを開けよとして服の上にジャーってこぼしちゃったんですよ。そしたら、濡れて気持ち悪いから脱ぐって言い出して・・・・・。下着も濡れてビール臭いから嫌だって。僕の服を出してここで着替えて下さいって言ったらそのまま出てこないから、気分でも悪くなってるのかと思って覗いたらベッドで寝てました」
あははって・・・。
い・・・いや~~~~~~~っ!!!
なんて醜態を昨日始めてあった人に見せてるの・・・っ。
穴があったら入りたい・・・。
巻き戻せるなら時間を戻して、昨日の私にキツク忠告したい。
ひどい醜態をさらしたくなかったら今すぐ家に帰れって・・・・・。
「ご、ごめんなさい。散々、迷惑掛けたみたいで・・・。すぐに帰るから、ワンピースとその・・・下着は何処に?」
「洗濯したから多分、まだ乾いてないですよ?逢沢さんも今日はお休みでしょ?乾いてから帰ったらどうですか?」
「そ・・・そうなんだけど」
「あ、約束してるとか?」
「ううん・・・」
約束もない。もう、文哉のところに行く事もない休日だから。
ぐ~~~~~・・・・・
と緊張感の全くない音が響いた。犯人は私のお腹・・・・・。
本当、どこまでも恥ずかしい。
真っ赤になる顔を布団に押し当てる。
「お腹すきましたね。僕も実はペコペコなんです」
そう言って笑ってくれた彼に、私は思わず見惚れてしまった。
寝癖のついた髪で、紺色のスウェットの上下にまだ少し眠そうな目をした彼にドキッとした。
全然、かっこいい感じじゃないのに・・・。
でも、凄くドキッとしてしまった瞬間だった。
う・・・。
こくこくと頷く私は情けない気持ちでいっぱいだ。
いい大人が何してるんだ!と自分でも思う。
でも、後半の記憶は全くない。綺麗サッパリと。
「あ・・・全部覚えてないわけじゃないよ・・・。どうしてここに居るかは全く記憶にないけど・・・」
ここに居る事を覚えていないんじゃ、残りの記憶があっても意味ないじゃないって言ってから気がついた。
間抜けすぎる・・・。
「昨日はかなり飲んでましたからね~。城嶋さんも戸田さんも帰っちゃうし、林田さんは女の子から電話来たって出て行ったきり、帰って来ないし・・・」
瑛太も友華も私を置いて帰ったのね・・・林田君は・・・いつものパターンだったって訳か。
「逢沢さんに住所聞いても教えないって言われちゃうし。お店は閉店時間になっちゃうしで・・・送って行けないから僕のマンションに連れてきたんです。あ、何もしてませんよ?」
って手をぶんぶんとふった。
「じゃあ・・・私のワンピースは?」
「それも憶えてないんですよね・・・ここに帰って来て、まだ飲むってビールを開けよとして服の上にジャーってこぼしちゃったんですよ。そしたら、濡れて気持ち悪いから脱ぐって言い出して・・・・・。下着も濡れてビール臭いから嫌だって。僕の服を出してここで着替えて下さいって言ったらそのまま出てこないから、気分でも悪くなってるのかと思って覗いたらベッドで寝てました」
あははって・・・。
い・・・いや~~~~~~~っ!!!
なんて醜態を昨日始めてあった人に見せてるの・・・っ。
穴があったら入りたい・・・。
巻き戻せるなら時間を戻して、昨日の私にキツク忠告したい。
ひどい醜態をさらしたくなかったら今すぐ家に帰れって・・・・・。
「ご、ごめんなさい。散々、迷惑掛けたみたいで・・・。すぐに帰るから、ワンピースとその・・・下着は何処に?」
「洗濯したから多分、まだ乾いてないですよ?逢沢さんも今日はお休みでしょ?乾いてから帰ったらどうですか?」
「そ・・・そうなんだけど」
「あ、約束してるとか?」
「ううん・・・」
約束もない。もう、文哉のところに行く事もない休日だから。
ぐ~~~~~・・・・・
と緊張感の全くない音が響いた。犯人は私のお腹・・・・・。
本当、どこまでも恥ずかしい。
真っ赤になる顔を布団に押し当てる。
「お腹すきましたね。僕も実はペコペコなんです」
そう言って笑ってくれた彼に、私は思わず見惚れてしまった。
寝癖のついた髪で、紺色のスウェットの上下にまだ少し眠そうな目をした彼にドキッとした。
全然、かっこいい感じじゃないのに・・・。
でも、凄くドキッとしてしまった瞬間だった。