純情のち、S彼氏

立花君

中学3年、春。

受験まで、もう1年ない。

つまり…

私もそろそろ勉強しなきゃいけないそうです。

まぁいい高校入りたいしがんば・・・

「れるわけない!!!!やだ、塾なんてやだぁぁぁ」

バタバタと足をばたつかせながら喚く。

「うるさいなぁ、お前は。行くぞ」

父親に連れられ、着いたのは孝進ゼミ。

「今日から授業なんだぞ。遅刻したらどうすんだ」

「あーはいはい(棒読み)」

適当に答え、塾に入る。

春期講習から入会。塾友達、なし。

塾とか面倒すぎる…。
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