純情のち、S彼氏

仲のいい、友達

「ちょ、バカっ、髪グシャグシャにすんなっ」

あれからなぜか、もの凄く立花君と仲良くなった。

今は、立花と呼んでいる程だ。

「櫻井っ」

立花の髪をグシャグシャにしまくる私の腕を優しく掴んだ立花。

自然と2人は見つめ合う体勢に。

「…っ」

そして、2人赤くなってじゃれあい終了。

いつもこんな感じだ。

「ほんと立花と桃花ちゃん仲良しだよねー。いつの間にか」

佐藤はフッと笑う。

「立花、お前桃花ちゃんにだけ妙に優しくないか?」

佐藤がニヤニヤしながら立花の腕を肘でつつく。

「拓海に優しくはしない」

今日も上手くかわす立花を私は見ていた。
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