どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
そう、だよな……。
ゆっくりと俺の手が落ちていく。
本当にその通りだった。
分かるわけねぇよ、こんなひでぇ事した奴の気持ちなんか
分からないのが正解なんだ。
「お前に1個、教えといてやるよ」
その目は真剣で力強い
心を決めたような目であった。
「俺は心ちゃんが好きだ
お前らが付き合う前からな」
小さく低く発せられた言葉は
俺の耳に伝わって、動作をストップさせる。
「ずっと、知らなかっただろ……っ
別にそれで良かった。
一生知られなくていいと思ってたよ
お前がこんな事、しなきゃな。」