どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「なんで手に入るのに大事にしない
どうして幸せにしてやらない
お前はなんで、しっかりと愛してやらないんだよ!!」
大事にしたいって思ってる。
俺だって、心以上に好きになれるやつなんていねぇんだ。
幸せにしてやりたいって、心の底から思ってた。
本当に思ってた。
でも、それでも……
出来ねぇものもあんだよ!!
「お前には分かんねぇだろ、人を失う怖さが」
つかまれた手を振り払って、今度は俺が渉の胸ぐらを掴む。
すると、アイツは鋭く睨んで言った。
「分かんねぇな、人を失うことにおびえて
側にいる大切な存在を傷つけてるやつの気持ちなんて
分かるわけねぇだろ」