確信に変わるまで
本編
「悪い。他に女できた」
「は?」
「そーゆーことだから、俺の電話番号消しといてくれ」
私の反論も聞かずヤツは颯爽と店を出て行った。
注文した料理が出てきたばかりで一口も食べていないというのに。
理由も聞けず一方的に呆気なく終わってしまった恋。
学生時代からの5年のつきあいでそろそろこのまま結婚かなと思い始めていたのに…。
呆然とする私の目の前には2人分の料理。
仕方なく私はその料理を平らげたのだった。
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