確信に変わるまで
翌朝は案の定、胃がもたれていた。
それもそのはずだ。
なんてったって、ステーキ肉2枚も平らげたんだから。
薬を飲もうと胃を押さえながら給湯室になだれ込む。
シンクに寄りかかり1つため息をついた。
思い出すのは楽しかった頃の事ばかり。
そういえば最近はお互いに忙しく、会うのも1ヶ月に1回あるかないかだった。
そんな状態では恋人同士なんて言えなかったかもしれない。
もっと会う努力をしていたならこの別れは避けられたのかな?
今さらどうしようもないことを堂々巡りで考えながらその場を後にした。