確信に変わるまで
ようやく泣き止み顔をあげた私に対して柳井は途端に笑いだす。
「アハハハ。お前のその顔、不細工すぎだろ」
「う、うるさい!」
悔しい!やっぱりコイツの前で泣くんじゃなかった。
柳井はいつだってこういう男だって事を忘れていた。
つい気を許してしまった自分に激しく後悔する。
「ほら。泣き止んだら飲めよ」
「ん」
言われるがまま私は注がれたビールを果てしなく飲み続けた。
そのせいで予想以上に酔いが回り足が思うように動かない。
いっそ気持ち良くここで眠りたかった。