確信に変わるまで


反論しようとした私の言葉ごと柳井の唇に遮られた。



息もつかせぬキスの嵐と私の体を這うヤツの手。


それを気持ちイイと感じた私は完全に流されてる。



不意に唇を離した柳井は軽々と私を抱きかかえ寝室に向かった。



丁寧にベッドに寝かされ見つめあう私達。



「私、柳井のこと嫌いだけど」



「ククっ。そんなの知ってる」



「だったら…なんで」



「大丈夫。俺を必ず好きになる」




どこまで自信家なんだろうか。ある意味尊敬に値する。



でもその傲慢さに毒された私は、本当にコイツの思い通りになるのか試してみたくなった。



そっと目を閉じれば柳井の唇が落ちてくる。



このまま二人で溶け合ってみよう。



そしたらこのよく分からない気持ちが見えてくるかもしれない。



私と柳井の熱い夜は始まったばかりだ。








End

< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:32

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ソフレしかいらない

総文字数/6,228

恋愛(オフィスラブ)19ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
男女の行為に嫌悪感を持つ私。 そして私が選択したものはソフレ。 温もりが欲しい時に側にいて くれればそれで十分だから。 志田希未(しだのぞみ)31才 × 神崎克哉(かんざきかつや)28才
パラサイト・ラブ

総文字数/10,662

恋愛(純愛)34ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私は若い男の肉体に寄生している。 そして彼は私の財力に寄生している。 お互いにそれだけの関係なのは暗黙の了解。 なのにそれ以上の気持ちを持ってしまった。 笹本美蘭(ささもとみらん) 32歳 × 野間海里(のまかいり) 21歳
隣人

総文字数/14,097

恋愛(純愛)29ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
同棲していた彼と別れた日 私は隣人に抱かれた。 それは単なる慰めとして。 そのあとも悪戯に私を抱く彼。 振り回されたくないのに 流されてしまう自分が嫌。 九条奏多(くじょうかなた)23歳 アイドル × 中畑美月(なかはたみつき)28歳 会社員

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop