確信に変わるまで
反論しようとした私の言葉ごと柳井の唇に遮られた。
息もつかせぬキスの嵐と私の体を這うヤツの手。
それを気持ちイイと感じた私は完全に流されてる。
不意に唇を離した柳井は軽々と私を抱きかかえ寝室に向かった。
丁寧にベッドに寝かされ見つめあう私達。
「私、柳井のこと嫌いだけど」
「ククっ。そんなの知ってる」
「だったら…なんで」
「大丈夫。俺を必ず好きになる」
どこまで自信家なんだろうか。ある意味尊敬に値する。
でもその傲慢さに毒された私は、本当にコイツの思い通りになるのか試してみたくなった。
そっと目を閉じれば柳井の唇が落ちてくる。
このまま二人で溶け合ってみよう。
そしたらこのよく分からない気持ちが見えてくるかもしれない。
私と柳井の熱い夜は始まったばかりだ。
End
