確信に変わるまで
酔っぱらっている私は自慢の足蹴りをくらわす事も出来ず、柳井のジャケットをギュっと掴む事しか出来ない。
しかし体は正直で言葉に出来ない熱いものが体の中からこみ上げてきた。
柳井の手が私のブラウスのボタンを外し始める。
咄嗟の危機感から私は強引に唇を離した。
「……っ、なに、してんのよ」
「傷ついた心と体に優しくしてるだけ」
「同情で抱く気?」
「ばーか。同情なんかで抱くかよ」
「じゃあ、なによ」
「あのな。今から好きな女を俺のもんにするだけだよ」