シークレット・ガーデン


高台に立つホテルのティーラウンジからは、蒼い水平線を臨むことが出来た。



久しぶりの再会にここを選んだのは、2人が20代前半の頃、天然温泉とグルメをウリにしたこのリゾートホテルに、一泊旅行で訪れた思い出があるからだった。


都心から電車で2時間ほどで着き、みかん畑の中にそびえ立つ白亜の建物は、田舎に突然現れたハーフの美女といった趣きだ。



女性客をターゲットにしているのは、昔と同じで、館内のインテリアはややメルヘンチックだが、決して趣味は悪くない。


室内プールやエステもある。



フロントの脇や廊下のあちこちに見事なフラワーアレンジメントが飾られ、ゲストの目を楽しませてくれた。






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