シークレット・ガーデン

『光俊の会社の人で私が出た学校に、子供を通わせている人がいるの。
その人が夏物の制服あったら、是非譲って欲しいって言うの』


本当の事を言える訳がないから母には、
嘘をついた。
この場合、うそも方便だ。


母に頼んで探し出してもらった夏物のセーラー服は、白いブラウスに紺の襟が付いたありふれたデザインだ。


プリーツのスカートは、襟の部分と同じ紺。
それに、襟の下に巻くように着ける臙脂色のスカーフ。


授乳のために胸が豊かになっている真彩は、左脇のファスナーを上げると、くっきりと乳房の形が浮き出て、なんだかとてもいやらしかった。


それを光俊が見逃すはずはなく、
「やったあ」と大喜びしていた。



彼の決めたテーマは
[初めて同士の放課後エッチ]


「場所は体育準備室で、ベッドは運動マットに見立てる。
真彩はバージンなんだけど、エッチに興味深々でネットで研究してて、知識だけは豊富なの。

そんで、クラスのウブな男子を誘惑するわけね。
それっぽく演技して!」


光俊のやけに熱っぽい演出指導に、セーラー服姿の真彩はうんうん、とうなづく。

校則に基づき(?)セミロングのストレートヘアも、ツインテールにしてみた。







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