イケメンルーキーに恋をした
体育館に響く、バッシュとボールの跳ねる音。
汗を流しながら、シュートを決める田尾くん。
女バスと体育館を半分に区切って、使う体育館に女子の掛け声が響く。
目を閉じてその声だけを聞けば、みんな必死に頑張ってる部活のようなのに、あたしの目の前の部活は、まとまりのないバラバラなバスケ部。
掛け声は女子の声のみ、男バスからはひとつも声が聞こえない。
ただ、黙々とシュートを繰り返す、岩石先輩と田尾くんのボールの音のみ。
日野先輩やその他の部員は、コート端でおもしろくなさそうに壁に寄り掛かりふたりと睨んでいる。
岩石先輩は、田尾くんとシュートを打ってユニフォームで額の汗を拭うと、日野先輩達を振り返った。