イケメンルーキーに恋をした


あたしは、右手を前に出しさおりに握手を求める。


「仲直りの印?」


さおりに聞かれ、あたしはコクンと大きく頷いた。


さおりは泣いて弱った姿なのに、あたしと握手をする時は少し強がって顎を突き出していた。


初めての喧嘩。

初めての涙。

初めての、仲直り。


辛くて、何度も何度も寿命が縮まりそうになったけど、今は少し幸せな気分だ。


それに、さおりのことを前よりももっと知れた気がする。


絆、強まったよね……。


「これからも、親友だよね?」


あたしが聞くと、さおりは唇を尖らせて照れたように「うん」と言ってくれた。




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