イケメンルーキーに恋をした


「……え?」


息が止まった。


田尾くんが、あたしを抱きしめてる。


それも、何度も何度も力を強め、あたしの首元に顔を埋めてくる。


「先輩、なかなか言ってくれないんだもん。心配したじゃないっすか」


「た、田尾くん……」


ハァ。と、田尾くんの安心したような息遣いが、あたしの耳元にかかる。


「俺も、好きっス。ミニ先輩」


「……ッ!?」


え……ちょ……。


「動かないで」


あたしが田尾くんの胸の中でモゾモゾ動いていると、更に田尾くんの抱きしめる強さが増した。


「もうちょっと、このまま」


完全に日も暮れて寒くなって来たのに、ふたりの温もりでとても温かい。




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