イケメンルーキーに恋をした
「周りはみんな田尾のせいだってアイツを責めてるけど、俺は一度もそんな風に思ったことはない」
……え?
「あの……その……田尾くんは、自分のせいで先輩がバスケが出来なくなったって自分を責めてるんですけど……先輩は、その、一度も田尾くんを恨んだりしたことは……」
「あるわけないじゃん」
日高先輩があたしを見て鼻で笑う。
「確かにあの事がきっかけでバスケが出来なくなってかなりショックだったけど、俺はアイツを恨んだことなんてないよ」
「…………」
「だって、キミ達も運動をしてるんならわかるでしょ? 試合にケガは付き物だよ。誰のせいでもない」
言いながら、日高先輩は悲しげに目を伏せた。
誰もせいでもない……。
そうだよ。
アクシデントだ。誰のせいでもないんだよ。
「日高先輩。それ、田尾くんに一度も言ってあげたことないんですよね?」
あたしが聞くと、日高先輩は辛そうに何度も頷いた。