続・捕らわれ姫




――――ですよね。




「なーんだぁ! 先生の追っかけかと思ったー」


「何をバカなことを…」



先生の呆れた声を耳に入れつつ、「追っかけは小池さんじゃない」と心の中で突っ込んだ。




「ねぇ、確か隣のクラスの子だよね?」



ガッカリしたのとホッとしたのと、なんだかよく分からない気持ちになっていると、肩をポンと叩かれた。



「あ、と……小池さん、よね?」


「そう! ね、生物係りなの?」


「うん……そうだけど…」




この四日間無視してたのに……なんで急に…?



戸惑いチラリと先生を見るけど、先生はこれ幸いとPCに向かい、こちらを見る気配はない。


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