Nestle up to you
今、あたしは動こうにも動けない。
膝の上では貴方が浅い寝息をたてている。
いろいろ、やらなきゃいけないこともあるんだけどなぁ・
さっき、そっと枕の上へ移そうと思ったら、
抵抗するように右手をぎゅっと握られて、
両足どころか右手の自由さえも奪われてしまった。
しょうがないから、左手で彼のくせっ毛を弄ぶ。
以前はもっと堅かったのになぁ。
いじりすぎてめっきり柔らかくなったその髪を。
生え際からすくようになでていると、
貴方は気持ちよさそうに息をつく。

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