愛してるよ、何よりも

「でも俺、振られた理由分からないんだよね。なんか急に言われてさー」


「そうなんですか?美桜それはないよー」


何で?何で私が悪者なの…?


私は何も悪いことしてないのに……。


「しかも言い逃げだし!俺あの後傷ついて三日寝込んだからな」


「えー!美桜、それはさすがにやりすぎ!!」


お酒の席だって分かってる。


夢子は完全に酔ってるし、隆也さんも麗斗も結構飲んでるようだから多少酔ってると思う。


酔っ払いが言ってることなんて真に受けちゃいけないって分かってる。


でも…。でも……。


「今でいいから、俺に謝ってよ」


えっ…?


鈍器で殴られたかのような鈍い痛みが全身を襲った。


「そうだよ!あと麗斗さん振った理由も教えてよー」


こんなのってない。


何で私が麗斗に謝らなきゃいけないんだ。


私の方が謝って欲しいくらいなのに。


「ほら!!」


夢子が私の肩を叩く。


私は戸惑いながら、俯いていた顔を上げた。








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