愛してるよ、何よりも
「冷やした方がいいよ、これ」
そう言うと麗斗はおもむろに立ち上がって、私の視界から消えた。
少しして再び現れた彼の右手には濡れたタオルがあった。
「こんなことしかできないけど…」
そのタオルを私の足首に当てる。
「痛っ…!」
「ごめん…」
感情がぐちゃぐちゃだ。
何であんなこと言ってしまったんだろう。
言うつもりなんて全くなかったのに。
「あのさ…」
私の足にタオルを当てながら麗斗が口を開く。
「あの…さっきの…いじめって…?」
言ったことを本当に後悔した。
勢いに任せて私は何てことを言ってしまったんだ。
もう思い出さないって決めたのに…。
一生誰かに言うつもりなんてなかったのに…。