私の彼氏は中国人留学生
「分かった、バイト中に悪かった。

これだけは言っておくけど、俺は美月の友達でもあるけど、暁明の友達でもあるから。

美月だけの味方はできない」



それだけ言い残して、ケンちゃんは去っていった。


どういう意味......?
意味深だけど、まぁ、そのままの意味なんだよね?ケンちゃん?


暁明の友達でもある、か。
前は良く思ってなかったのに、そんなこと言うんだ。

ケンちゃんってそういうやつだよね。


おせっかいで面倒なとこもあるけど、一度気を許せばとことん良くしてくれる。

いい.....やつなんだよ。


私を叱って、違った考えもあると教えてくれるケンちゃん。

私の考えを尊重して、いつも見守ってくれるかおり。


一緒にいて楽しい友達は他にもいるけど、やっぱり二人は私にとって特別な存在。


さすがにこれ以上サボると本気でまずいので、残りのバイトの時間を精一杯こなしながら、二人の親友に感謝した。


バイトが終わった後は、もちろん。

店長にこってり絞られたけど、なんとかクビを免れることができた。

ただし、次に同じようなことがあったら問答無用でクビという条件付きで。



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