私の彼氏は中国人留学生
「告白したよ!振られたけど!」


「え、それは.......えっと。
ご愁傷さまです」



二人して大きな声を出し合ってたけど、ケンちゃんの振られた発言により、なんだかしんみりした雰囲気になっていると。



「高田さん」



後ろから咳払いが聞こえて、振り向くと、うちの店長が立っていた。


笑みを浮かべてはいるけど、これは、確実に。

怒っていらっしゃる......っ!


うん、いや、どう考えたって私が悪いんだけど。


バイト中に私語(しかも長話)したあげく、お客さんに対して怒鳴るとか。

外国人バイトに常識がどうのこうの言えないレベルにヤバイ店員だよね。



「ケンちゃん、これ以上話してたら本気でバイトクビになっちゃう。

とにかく暁明のことは気にしなくていいから、またサークルで話そう?」



暁明のことは置いておくにしても、今はとりあえずケンちゃんに帰ってもらいたい。


一人暮らしの私は引きこもり期間にほとんど貯金も使ってしまって、ここでようやく始めたバイトをクビになっては死活問題だ。






< 175 / 244 >

この作品をシェア

pagetop