真夜中の訪問者


まだ言いたい事があった私の唇をあっという間に塞ぐ。




「…んっ」




優しくついばむように何度もキスをしてくる。




そしてやっと唇を離した大和はギュッと私を抱きしめた。




「弟のくせに、急に男にならないでよ」




大和の胸をぐいっと押し返す。




『弟だって、男なんだよ』




「そんなへ理屈、聞こえない」




『…ったく、これ以上は我慢してんだから、黙ってされるがままになってろよ』




ブツブツまだ文句を言ってる私を引き寄せさらにきつく抱きしめる。




もう寝る、と勝手に言い寝息を立て始めた大和。




大和の腕に抱かれて寝つけない私の事なんて
お構いなしだ。




でも、こんな関係もいいかもしれない。




大和の香りが鼻をかすめ心地よい睡魔が襲ってきた。




そしてそのまま眠りにつき大好きなあなたの夢を見た。




END



< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ソフレしかいらない

総文字数/6,228

恋愛(オフィスラブ)19ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
男女の行為に嫌悪感を持つ私。 そして私が選択したものはソフレ。 温もりが欲しい時に側にいて くれればそれで十分だから。 志田希未(しだのぞみ)31才 × 神崎克哉(かんざきかつや)28才
パラサイト・ラブ

総文字数/10,662

恋愛(純愛)34ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私は若い男の肉体に寄生している。 そして彼は私の財力に寄生している。 お互いにそれだけの関係なのは暗黙の了解。 なのにそれ以上の気持ちを持ってしまった。 笹本美蘭(ささもとみらん) 32歳 × 野間海里(のまかいり) 21歳
隣人

総文字数/14,097

恋愛(純愛)29ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
同棲していた彼と別れた日 私は隣人に抱かれた。 それは単なる慰めとして。 そのあとも悪戯に私を抱く彼。 振り回されたくないのに 流されてしまう自分が嫌。 九条奏多(くじょうかなた)23歳 アイドル × 中畑美月(なかはたみつき)28歳 会社員

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop