美術部ってさ!
「はぁはぁ…消し終わったぞ、冬馬…次はどうしたらいい…?」
半分以上すり減った消しゴムを握りしめながら、椿は冬馬をふり返った。
「ん〜そうですね…では、はじめに、十字のラインを入れて下さい…」
「分かった…」
椿は素直に、デッサンの基本である十字のラインを描き込んだ。
「…次は?」
「では、石膏像のどこからどこまで画面に入れるか決めて、十字の上に辺りを入れて下さい…」
「ああ…」
椿は二度目とあって、迷わず人物の石膏像をにらみつけると辺りを入れた。
「…次は?!」
「…では、同じ要領で、今度は頭からあごのラインと、肩のラインを…」
と言いかけた所で椿は立ち上がると、冬馬に向かって叫んだ。
「おい冬馬!それはさっき、榎本に教わったのと、同じじゃねーか!オレが聞きたいのは、デッサンを上手く描くコツなんだよ、コツ!」
「えーコツですか?そうですね…」
冬馬は椿の勢いに動じる事なく、思慮深く考え込むと答えた。
半分以上すり減った消しゴムを握りしめながら、椿は冬馬をふり返った。
「ん〜そうですね…では、はじめに、十字のラインを入れて下さい…」
「分かった…」
椿は素直に、デッサンの基本である十字のラインを描き込んだ。
「…次は?」
「では、石膏像のどこからどこまで画面に入れるか決めて、十字の上に辺りを入れて下さい…」
「ああ…」
椿は二度目とあって、迷わず人物の石膏像をにらみつけると辺りを入れた。
「…次は?!」
「…では、同じ要領で、今度は頭からあごのラインと、肩のラインを…」
と言いかけた所で椿は立ち上がると、冬馬に向かって叫んだ。
「おい冬馬!それはさっき、榎本に教わったのと、同じじゃねーか!オレが聞きたいのは、デッサンを上手く描くコツなんだよ、コツ!」
「えーコツですか?そうですね…」
冬馬は椿の勢いに動じる事なく、思慮深く考え込むと答えた。