パツ子と甘えん坊くん。



真琴はチョップを食らったお腹を抑えて丸くなっている。



そして菜緒に「バ彼氏練習しろー!」と叫ばれ、バスケ部にケラケラ笑われていた。



真琴はお腹を抑えながら部活に戻って行った。



あたしはそれを頬を膨らませながら睨みつけていた。



また真琴のせいで恥ずかしい思いしたじゃんか!
ただでさえあたし達バカップルって言われてるのに!



真琴のバカ!
本音言ってくれたから真琴の寝顔写真黙っておこうと思ったけど、絶対帰りに晒してやる!



体育館に背を向けて座る。
しばらくそのままの体勢でいたけど、チラッと体育館内を見る。



真琴はお腹の痛みが治ったのか、普通に練習してる。



綺麗なフォームでシュートを決めた。
それがあまりにもかっこよくてつい見惚れてしまう。



でも次の時には真琴があたしを見てきた。
あたしと目が合うとニコッと笑った。



それが嬉しくもムカついたあたしは、「バカ」と口パクで言って頬を膨らませた。


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