パツ子と甘えん坊くん。



まぁそんなことがあり、今は近くの神社に来ている。



もう午後なのに新年のせいか、神社は初詣でに来た人でたくさんいる。



ちょっと真琴の手を離したらはぐれちゃいそうな勢いの人達。



神社の周りはお祭りみたいに出店がたくさん並んでる。



たくさん人がいるのはそのせいもあるかも。



ギュッ



手を繋いでる真琴の手に力が入った。
そして指が絡まる。



あたしは驚いて真琴を見上げる。



「…人が多いからはぐれないように、ね?」



優しく微笑む真琴にドキッとしながらも、あたしがはぐれやすいみたいな言い方されてちょっとムッと頬を膨らました。



だから仕返しのつもりであたしも手に力を入れる。



「…真琴こそはぐれるなよ、バカ」



ギュッと手を握ってくれたのが嬉しかったのか、真琴の頬は少し赤くなってた。



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