パツ子と甘えん坊くん。
あたしは頬が赤いのを見られたくなくて、出店を見回した。
そんなあたしを見た真琴も、あたしと同じように出店を見回した。
そして驚く一言を言う。
「…何か食べようか?」
え、ちょ!?
さっきお母さんのお昼食べたばかりだよ!?
お昼に年越しそばが出てきて、真琴は2杯ほど食べてた。
あたしは少食だから1杯で限界。
今もぶっちゃけお腹が苦しくて出店の食べ物を食べる気にはならない。
でも真琴は食べたそうな顔をしてる。
「…小夏も食べようよ、ね?」
こうやってすぐ甘え声で子猫のように甘えてくる、真琴は。
身体は大型犬なのに。
「た、たこ焼きくらいなら食べれる」