パツ子と甘えん坊くん。



「…あ、小パツ」



今というか永遠に会いたくない奴の声がした。



ゆっくりと声のする方を向く。
そこにいたのは湿気の次に天敵のハゲ太と晴れ着姿の菜緒がいた。



「あ、小夏ー!!あけおめー!」



菜緒が小走りであたしのとこに来た。
その後からゆっくりとハゲ太が歩いてくる。



「あけおめ!菜緒!」



微笑んで菜緒を見る。
菜緒は桃色を中心とした可愛らしい振り袖を身に纏っている。



すごく似合ってるし、今日は化粧をしてるせいかいつも以上に美人。
当然学校でも男子にモテモテなほど美人だけど。



そしてあたしは睨んでハゲ太を見る。



ハゲ太は見下すようにしてあたしを見てる。



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