パツ子と甘えん坊くん。



「何見てるの?」

「いや別に、相変わらず小さいなって思って」



な!?
ほんとに何なの!このハゲは!!



新年に最初に会って、あけましておめでとうも言えないのか!!



だったらあたしも言ってやんない。



「この季節には不釣り合いなハゲだね、ハゲ」



腕を組んでニヤリと笑ってハゲ太を見上げる。
「ハゲじゃない、丸刈り」と自分の頭を触りながら言ったハゲ。



どっちにしろハゲだ、バカ。



このやりとりで夏に真琴がハゲに嫉妬したことを思い出した。



やば!
またこんなやりとりを真琴に見られたらまた真琴が怒っちゃう!



「小夏ー、お待たせ」



そう思った時に帰ってきた、真琴。



ど、どどどどどうしよう!!



真琴に嫉妬されるのは嫌いじゃないからこのままハゲと絡んで…



それじゃダメだよ!



< 199 / 236 >

この作品をシェア

pagetop