パツ子と甘えん坊くん。
放課後の体育館。
真琴がドリブルするボールの音だけが響いてる。
普段のバスケ部は朝練と放課後練とあるけど、今日は朝練だけの日。
だから真琴は放課後1人で自主練していく。
それにあたしは毎日のように付き合う。
「…別に家に帰っても何もすることないし、暇だから付き合ってるだけだし…」
シュッ
小声でツンデれると同時に、真琴の放ったボールがゴールに綺麗に入った。
そんなあたしを気にも留めずに、真琴はドリブルして反対のゴールにシュートを決める。
朝は顔が熱くて注目の的であんまり見れなかったけど、バスケをしてる真琴はかっこいい。
も、もちろん普段の真琴もかっこいいけど!