パツ子と甘えん坊くん。



「…小夏ー、お待たせ」



小夏が待っていたところに戻ってくると、そこには思いもしない光景が広がっていた。



小夏といたのは健と小出。



「あ、バ彼氏登場!」



小出は相変わらず俺の呼び方が「バ彼氏」。



どうにかならないのか、それ。



健は相変わらず無表情のまま「真琴、あけおめ」と言ってきた。



そしてただ1人、小夏が焦ってる。



どうしてそんなに焦ってるのかよく分からない。



どうせまた健と歪み合ってたんでしょ?
見ればすぐにわかるよ。



そう考えただけで、俺の胸がズキッと痛む。



また健に嫉妬してるのか、俺は。



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