パツ子と甘えん坊くん。



情けないなー。



この前健には嫉妬して、小夏が慰めてくれたのにまた嫉妬するなんて。



すると急に小夏がこっちに駆け寄ってきた。



「…小夏?どうしたの?」



俺を上目遣いで見上げる小夏。



その姿がどれほど可愛いかは俺しか知らないと思う。



潤んだ瞳で子供のようなあどけなさで俺を見てくる。



今すぐ抱きしめたくなるほどの可愛さ。



ギュッ



そう思ってると本当に抱き締められた、小夏に。



え、何?
何が起こったの?



軽くパニックになる。



それでも小夏は俺を横から抱き締めてきて離そうとしない。



「こ、小夏!?どうしたの…!?」



驚きすぎてこの言葉しか出てこない。
ほんとに、どうしたの?小夏。



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