パツ子と甘えん坊くん。



また真琴が嫉妬しちゃうんじゃないかと思って、咄嗟にとった行動がこれ。



とにかく真琴の近くにいること。



あたしはここにいるよって、真琴の隣にいるよって伝えたかった。



伝わったのか、真琴があたしの頭を優しく撫でてきた。



伝わったの?あたしの気持ち?



あたしのことに敏感な真琴ならあたしの気持ち受け取ってくれるって思ってるから。



「…あららー、目の前でバカップルにイチャつかれた〜」



菜緒のこの声で我に返る。



はっ!
菜緒達がいるの忘れてた!



慌てて真琴から離れようとした。
でも真琴は逆にあたしを自分に引き寄せた。



「ちょ、真琴!?」



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