パツ子と甘えん坊くん。



ポンッ



小夏の頭の上に優しく手を置く。



すると小夏の身体がピクッと反応した。



「…ありがとう、小夏。もう大丈夫だから」



小夏の頭を優しく撫でる。



小夏はお菊みたいに目を閉じて気持ち良さそうに笑っている。



小夏、俺は小夏のその顔が見れれば十分だよ。



素直に笑っても、いつかツンに戻るのが小夏。



「真琴が帰ってくるの遅いからこうなるんだ!バカ!」



最後はツンで返してくる、小夏。



でも顔全体が真っ赤だから、ツンになってもすぐに分かる。



俺に頭を撫でられて、ありがとうと言われたことが嬉しかったって。



だいぶあの時より成長したんだよ?小夏。



こうして小夏が近くに来てくれれば、俺の嫉妬心なんてどっか吹き飛んじゃうんだ。



小夏は俺の魔法使いだね。



side end〜


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