パツ子と甘えん坊くん。
帰り道。
真琴と手を繋いで一歩一歩石畳の階段を登る。
真琴もこの辺に住んでいて、何気に家が近所。
それもあり、この石畳の階段でトレーニングしてる真琴をよく見たのが出会いだったなぁと昔を思い出す。
毎日登らなきゃいけないキツイ階段だけど、感謝しないとな。
そんなことを考えているとあっという間にあたしの家の前に到着。
もう家に着いちゃった…
これで明日の朝まで真琴に会えないのか…
そう思うと急に寂しさが胸を過った。
「…小夏、寂しそうな顔してる」
真琴の言葉で我に返る。