パツ子と甘えん坊くん。



あたし、いつの間にかシュンとした顔をしていたようだ。



「べ、別に寂しくないし!どうせ明日の朝からまた一緒なんだから!」



腕を組んでそっぽを向く。
また素直に言えずにツンデレってしまった。



真琴は相変わらず笑っているけど。



そして別れ際ということで、さっき考えてたお仕置きを思い出した。



"別れ際にあたしから軽くキスするとか!?"



この言葉が頭の中を連呼してる。
変なこと考えなければ良かった。



今になって、
『やるのよ、小夏!例え唇に届かなくてもすべきよ!』
というあたしの中の天使と、



『キスなんかしないで、キツイ膝裏キックしとけばいいんだよ。お前のお決まりの照れ隠しだろ?』
というあたしの中の悪魔が交互に言い合ってる。



キス…したいけど、身長が足りない…。
いや、したいわけじゃなくてお仕置きとしてするわけであって…


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