パツ子と甘えん坊くん。



桃の載ったお皿の近くにフォークがあるのを発見する。



フォークを取って食べようと手を伸ばすと、真琴に手を掴まれた。



え、な、何?
口をポカンと開けたまま真琴を見る。
真琴は満面の笑みであたしを見てる。



そして真琴の口から問題発言が。



「…俺が食べさせてあげる」



瞬きをパチパチと数回しても、真琴の笑顔は消えない。



む、無理ぃぃぃぃぃぃっ!
真琴にあーんなんてされたら鼻血が出てしまう!



勝手に頭の中で真琴が食べさせてくれてる図を想像した。
すると顔から熱が放出して、顔から煙が出る。



「い、い、い、い、いい!自分で食べれるから!!」



顔を真っ赤にして首をブンブン横に振る。



だって今こうして一緒にいるだけでも心臓の鼓動が速いのに、その状態で食べさせられたら熱が上がってしまう。


< 66 / 236 >

この作品をシェア

pagetop