パツ子と甘えん坊くん。



すると真琴があたしの頬を撫でた。



「…小夏、弱ってる時は俺に甘えていいんだよ?俺はいつも小夏に甘えてばっかだから、こういう時ぐらい俺に甘えてよ。俺だって小夏の力になりたいんだよ?」



あたしの肩下まである黒髪を、真琴は優しく梳いて微笑む。



そうだ、あたし真琴に甘えたことなかった。



真琴にして欲しいことはあっても、いつもツンツンしちゃうから結局言えずにいた。



本当はたくさん、真琴にして欲しいことがあるんだよ?



真琴に言われて、今日はこのツンツンした口も素直になれる気がした。



だから、真琴…?



あたしの素直な"甘え"聞いてくれる?


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