イケメンの顔面踏んづけた結果。
「どういう関係なの?岡と新藤って」
「え」
新藤慧の睨みを教科書でガードしつつノートを取っていると、関口が怪訝そうな顔で聞いてきた。
「どういう関係、って」
「奴隷とか…なんか新藤、二年の時も校内放送でそんなこと言ってなかった?」
あー…あれか。
蘇ってきた記憶に、思わず苦笑が漏れる。
「ほんとやることメチャクチャだよね、アイツ」
メチャクチャすぎてついていけない。
「…でも、なんか楽しそうだな」
「…え?なんて?」
「…なんでもね」
関口は曖昧に微笑むと、視線を黒板に戻した。
あたしも黒板を見…ようとしたけど、新藤慧が相変わらず睨んでいるので、慌てて教科書でそれを遮る。
アイツの睨みは恐ろしい。殺人級。