イケメンの顔面踏んづけた結果。





「このブス…テメェ俺様の首にチョップしやがって、
末代まで祟ってやる」



昼休み。



ご飯が一瞬でまずくなりそうなオーラを漂わせながら、新藤慧が大袈裟に首筋をさする。




「うるさいなぁ、男のくせに執念深いっつーの、納豆か!」




あたしはコンビニで買った納豆巻きにかぶりつく。




「あぁ!?腐った納豆みたいな顔してるテメェに言われたくねーんだよ!!」



「腐った納豆ってなんですか!?納豆はすでに腐ってるし!バーカ!」



「そのさらに腐ったやつだっつーのネバネバ女!!!」



「ちょっ変なネーミングつけるのやめてくれる!?」






「はい、そこまでー」




あたしと新藤慧の幼稚な言い争いを止めたのは、真ん中でパンを食べていた杉本葵。




「っていうか二人、なんか最近すごく仲良くなったよね?」




杉本葵の隣で、目をキラキラさせているのはきみちん。




「はぁ!?」



「あ、きみちゃんもそう思ってた?俺も思ってたんだよね実は、慧がアヤちゃんのお見舞い行った辺りからかな?♪」



「いやん、お見舞いの時に一体何があったのかしら?」



「かしら??☆」





「な…」




勝手に盛り上がり始める杉本葵ときみちんに、唖然。




何を言っているのこの人たちは!?





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