再愛 ーサイアイー
「終わったよ。」
美幸は、そう言うと逃げるように部屋を出ていった。
まだ、さっきの大胆な行動が恥ずかしいらしい。
「さて、俺も服着て、年越さなきゃな。」
俺は、脱ぎ散らかした服を着ると、美幸の待つキッチンへと向かった。
『3・2・1…明けましておめでとうございます』
テレビの女性キャスターが新年の挨拶をする。
「明けましておめでとう、瑠衣。」
「今年もよろしくな、美幸。」
それと同時に、俺の腕の中にいる美幸と挨拶を交わす。